曲の情報
「つづれ織り〜so far and yet so close〜」は、2005年1月19日にリリースされたベストアルバム『-Ballad Best Singles- WHITE ROAD』で初めて収録。
その後、2015年5月25日に発売されたシングル「HEROES/微熱Ⓐgirlサマー/つづれ織り〜so far and yet so close〜」でシングル化された。
「つづれ織り」というタイトルは、さまざまな記憶や想いが織り重なってできた“心の布”を象徴しているように感じられる。
1. 想い出よりも今の愛
「降り積もる想い出より貴方を愛してる 立ち止まりうずくまった私を見つけて」
過去の記憶にすがるのではなく、“今ここにある愛”を大切にしている姿勢が示されています。
弱さに押し潰されそうな時、自分を見つけてくれる存在=恋人の支えの大きさが浮かび上がります。
2. 若さゆえのすれ違い
「傷つけ合うままに2人過ごしていて 何度もう会わないと何度涙ながした」
ここでは恋愛の未熟さが描かれています。
愛し合っているのに、ぶつかり合って、泣いて、離れてしまう。
でも結局は離れきれずに「その腕を掴んでいた」というリアルな人間模様が切ない。
3. 二人の「居場所」
「何度何度道草しても 2人はこの場所がとても好きだったから」
寄り道しても遠回りしても、最後に戻ってくるのは「二人にとっての居場所」。
愛は不完全だけれど、その居場所の存在が二人を繋ぎ止めているのだと読み取れます。
4. 自分らしさを否定する心
「自分らしさなんて言葉は嫌いだった 生き方が上手な人の台詞だって」
ここはとても印象的です。
世の中でよく言われる「自分らしく」という言葉に対して、むしろ拒否反応を示す。
生きづらさを抱え、不器用な自分を受け止めてくれる存在に救われていることが伝わります。
5. 距離が生まれる二人
「同じ空見上げるのにいつもと違ってる いつの間に私たちはこんなに遠くへ」
同じ空を共有しているはずなのに、心の距離は離れている。
愛し合いながらもすれ違ってしまう現実の苦しさを象徴する部分です。
6. 愛で「見つけて」ほしい願い
「私を見つめていて その愛で私を見つけて」
ラストは、相手の“愛そのもの”で自分を見つけてほしいと願う言葉。
相手の視線や存在によって自分が存在できる――愛に依存しているようにも聞こえますが、それほどまでに強い想いと切実さが込められています。
まとめ
「つづれ織り〜so far and yet so close〜」は、愛の不完全さ、すれ違い、それでも共に歩んでいきたい気持ちを描いた切ないバラードです。
・想い出より“今”を大事にしたい気持ち
・若さゆえの衝突と涙
・居場所に戻ってくる二人の関係
・「自分らしさ」を持てない弱さ
・同じ空を見上げても遠く感じる距離感
・それでも「愛で見つけてほしい」という願い
タイトルの「つづれ織り」は、喜びも痛みもすべてが織り重なって愛の形を作っていく、という意味が込められているのかもしれません。
✨あなたにとって、「すれ違いながらも戻ってしまう居場所のような人」はいますか?
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