GLAYが1996年11月11日にリリースした、記念すべき10枚目のシングル
ひときわ瑞々しい輝きを放っている「a Boy〜ずっと忘れない〜」というバラード
一瞬だけ確かに存在した“青春の幻影”を描いた物語。
今もなお、多くのGLAYERの心を掴んで離さないこの名曲を、
歌詞の世界観からゆるく読み解いていく。
目次
◆ 孤独に戦った日々、抱きしめた夢、そして、君の声がくれた安らぎ
GLAYの「a Boy〜ずっと忘れない〜」は、青春の痛みと誇り、
そして“忘れないという愛”を静かに語る、深くてあたたかい一曲。
◆ たった独りの“LONELY WAR”が意味するもの
たった独りの戦いを今でも誇りに思うよ夢見る全て かなえようと wow LONELY WAR
この曲の始まりには、“孤独な戦い”に立ち向かった少年の姿がある。
「戦い」は比喩としての人生であり、夢を叶えようとする真っ直ぐな生き様。
それは同時に、「誰にも頼らず、自分自身と向き合う」という決意の告白でもある。
空しさを抱いて寝る Everyday〜Everynight
夢に向かって走っても、報われない日々。
“砂を噛むような”苦しさの中で、満たされない思いと眠る夜。
そこには、大人になってゆく少年の影が見える。
◆ 「恐れ」と「安らぎ」のあいだにある“君”
青春って奴を捧げたけどふいに理由もなく恐くなる wow LONELY BLUES
全力で生きてきたからこそ、ふとした時に不安が襲ってくる。
青春とは、「駆け抜けたこと自体」に価値があるものだけど、
その先に待つ“何も保証されない未来”が怖い——。
電話の声の君はいつも安らぎに満ちていて一時の温もりを与えてくれる
そんな不安を救ってくれるのが“君”の存在。
君は恋人であり、友であり、家族であり、
「帰る場所」そのものかもしれない。
◆ 自分の“半分”を求めて、街を歩く
お前の心 孤独と背中を合わせて失くしてた自分の1/2を求めてゆく
この一節で語られるのは、自分の喪失感。
人は誰しも、自分の“欠けている部分”を、他者に求めてしまう。
君と出会ったことで、失くしていた自分の半分を思い出した。
だから忘れたくない、忘れられない。
華やかな街を通り抜け路地裏の片隅でしたたかに産まれ生きてく 子猫の様に
この描写がとてもGLAYらしい。
煌びやかな世界の影で、
不器用でも必死に生きる姿=自分たちを重ねている。
“子猫”は無力で弱いが、同時にしぶとく生きていく強さも持っている。
◆ プライドと現実の間で揺れる夜に
これでも ちっぽけなプライドを抱えながら暮らしてる現実の辛さ ハカリにかけて wow バランスを
夢を見てた少年が、大人になって現実に直面している。
それでも、「ちっぽけなプライド」だけは捨てずに生きている姿が描かれる。
自分を 見失うんだ…愛をなぞる言葉さえ 忘れてゆく wow
そんな夜には、自分すら見えなくなってしまう。
“愛”の言葉も遠くなっていく。
この部分には、夢を追う代わりに何かを置き去りにした寂しさがにじんでいる。
◆ 「忘れない」ことが、愛の証
時が過ぎても あの笑顔を忘れない、たとえ土に還る事が 人間の宿命だって
人は必ず終わりを迎える。
でも、“あの笑顔”だけは忘れない。
この曲のタイトルである「ずっと忘れない」の核心がここにある。
愛すれば愛するほどに切なさが募って会えない夜が やけに身悶えるけど
それが恋人の面影であっても、
亡くなった誰かへの想いであっても、
“忘れないこと”が、もう会えないその人への最大の愛になる。
◆ 最後に——「この詩を」、という祈り
もしも 涙 こらえきれずこぼれそうなそんな時には この詩を
このラストの一節が、すべてを包む。
“この詩”は、君のためでもあり、自分のためでもある。
たったひとりで戦ってきた“a Boy”が残した、
誰かの心をそっと支える言葉の灯り。
それは、GLAY自身の歩みと重なるものでもある。
◆ まとめ:これは“あなた”の物語でもある
GLAY「a Boy〜ずっと忘れない〜」は、
誰しもが通り過ぎた“孤独な戦い”と“忘れられない誰か”を歌っている。
だからこの曲は、あなたの物語にもなり、
あの時の自分に、そっと寄り添ってくれる。
君がいたこと。
君がくれた安らぎ。
そして、たった独りで戦ったあの頃の自分。
それを忘れないことが、今を生きる力になる。
■ おわりに
あなたは「a Boy〜ずっと忘れない〜」にどんな印象がありますか?
GLAYには人生の激しさ、厳しさ、心の揺らぎが伝わる歌もたくさんありますが、
こんなGLAY話、良かったらハピスイで一緒にしませんか?
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