第42回目GLAY歌詞考察|シキナ|別れと再生を四季に重ねた、静かに心を揺らす名曲”シン君が語るGLAY曲の魅力

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発売情報

「シキナ」は、GLAYの10thアルバム

『GLAY』(2010年10月13日発売)に収録された楽曲。

作詞・作曲はTAKUROさん。

四季の移ろいとともに訪れる“別れ”と“再生”を、静かで叙情的な言葉で描いた一曲です。


■ 季節が告げる、突然の別れ

風立ちぬ秋の心変わり 突然のサヨナラ

山河燃ゆる頃溜め息さえ 消えそうな恋唄

この曲は、出会いよりも別れの瞬間から始まります。

しかもそれは、理由が語られない「突然のサヨナラ」。

秋は、何かが終わる気配を孕んだ季節。

風が立ち、心が揺れ、気づけば関係も終わっている。

ここで描かれる恋は、激しく壊れるのではなく、

音もなく冷えていく恋です。


■ 時間は傷を覆い、また人を夢へ向かわせる

時は経ち人は傷を押さえ また夢見てしまう

愛は去りやがて凍える手に 白く白く白く …雪模様

時間は万能ではない。

傷を“消す”のではなく、“押さえる”だけ。

それでも人は、また夢を見てしまう。

「白く白く白く」という反復は、

感情が消えていくのではなく、

感覚が麻痺していく様子のようにも感じられます。

雪は美しいけれど、冷たい。

それは“忘れたふりをした想い”の象徴にも見えます。


■ 止まっていた時間が、ふいに動き出す瞬間

古い時計が回りだす 忘れてた痛み

胸の高鳴り 沈黙を破る刻み

一度止まったはずの感情が、

思い出や再会の気配によって、突然動き出す。

忘れたつもりだった痛みほど、

再び動き出した時に強く響く。

この「古い時計」は、

心の奥にしまい込んでいた本音そのものなのかもしれません。


■ 同じ場所にいながら、別々の未来へ

隣り合う駅 逆向きの汽車離れてゆく

この一行が、この曲の核心です。

近くにいるのに、同じ駅に立っているのに、

行き先はもう違う。

恋が終わる時、

人は必ずしも遠くに行くわけじゃない。

ただ「向かう方向」が変わるだけ。

その現実が、静かに、でも確実に描かれています。


■ 別れは声ではなく、気配として訪れる

不意に背を向けて ドアを閉める音

追いかけたのは 心だけ

ここにあるのは、

引き止める言葉も、劇的な別れもない。

追いかけたのは「体」ではなく「心」。

つまりもう、現実ではどうにもならないと

分かっている別れです。


■ 冬の先にあるものを信じる歌

時は経ち人は傷を癒し また歩き始める

旅立ちの朝の凍える手に 白く白く白く …雪模様

曲の最後で描かれるのは、終わりではなく再出発。

凍える手の中にあるのは、絶望ではなく、

まだ形にならない“これから”。

「雪模様」は、

何も見えない未来でありながら、

新しい季節が始まる前触れでもあります。


■ まとめ

「シキナ」は、

別れを美化せず、

忘れたふりもせず、

それでも人が前に進んでいく姿を描いた楽曲です。

四季が巡るように、

恋も、痛みも、人生も巡っていく。

だからこそ、この曲は静かで、優しく、切ない。


■ 最後に(問いかけ)

あなたにとって「シキナ」は、

どの季節の記憶と重なりますか?

そして、その別れは今のあなたに何を残していますか?

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