第47回|GLAY「More than Love」歌詞考察|都会に生きる孤独と“モダンラブ”の正体

GLAY

「More than Love」は、1996年2月7日にリリースされたGLAYのメジャー2作目のアルバム『BEAT out!』に収録された楽曲です。

作詞・作曲はTAKUROさん。

ライブではオープニングナンバーとして演奏されることも、HISASHIさんが「最高のオープニングナンバー」と語るほど、GLAYのライブを象徴するロックナンバーの一つです。また、ベストアルバム『REVIEW-BEST OF GLAY』にも収録され、GLAY初期の代表曲として多くのファンに愛されています。

タイトルの「More than Love」は、“愛以上のもの”という意味を持ちます。

しかしこの曲で描かれているのは、単純な恋愛の物語ではありません。都会で生きる若者たちの孤独や葛藤、そして恋愛の儚さが描かれた、非常にGLAYらしいロックナンバーです。

■都会に生きる若者たちの姿

More than Love トゲのある街角の天使達 More than Love 恋もアレもコレも全部

この歌詞で描かれているのは、都会の街角に生きる若者たちの姿です。

“トゲのある街角の天使達”という表現には、どこか不器用で、強がりながら生きる人々の姿が重なります。

都会では多くの人が行き交い、華やかな世界が広がっているように見えます。しかしその裏には、孤独や迷いを抱えながら生きている人たちがいます。

TAKUROさんは、そんな若者たちの姿を“天使達”と呼び、優しく見つめているように感じます。

■「モダンラブ」という孤独

More than Love ロマンスのナイフは首すじに More than Love でも Loneliness

It’s just a modern love

この曲の中でも特に印象的なのが、「It’s just a modern love」というフレーズです。

“モダンラブ”とは、現代的な恋愛。

つまりこの歌では、現代の恋愛の儚さや軽さが描かれているようにも感じます。

恋愛はときに人を幸せにしますが、同時に人を傷つけることもあります。

“ロマンスのナイフ”という言葉は、恋愛が持つ危うさや痛みを象徴しているのかもしれません。

そしてその先にあるのが“Loneliness”。

つまり、恋をしてもなお消えない孤独です。

■日常の中にある青春のリズム

AM7:00のベルが告げる 8ビートでJump 起きなくちゃ

この歌詞には、日常の風景が描かれています。

朝のベル

通勤のバス

始まる一日

そんな当たり前の毎日の中にも、青春のリズムが流れています。

“8ビートでJump”という表現は、ロックのリズムと日常の生活が重なるような、GLAYらしい世界観です。

退屈に見える日常の中にも、人生のドラマがあることを示しているのかもしれません。

■恋と孤独の繰り返し

シネマの中のムービースター 別れ話で WOW 身を焦がす

この部分では、恋愛のドラマが映画のように描かれています。

恋をして

別れて

また恋をする

まるで映画のワンシーンのように、恋愛は繰り返されていきます。

しかし現実の恋は、映画のように美しいものばかりではありません。

気まぐれで、儚く、時には傷つくこともあります。

それでも人は恋をしてしまう。

そんな人間の弱さと愛しさが、この曲には描かれているように感じます。

■それでも人生を踊り続ける

More than Love 何もかも 一から始めよう More than Love 素足でも踊りだせる

この歌詞には、前向きなメッセージも込められています。

恋に傷ついても、人生は続きます。

過去を背負いながらも、人はまた新しく歩き始めることができる。

“素足でも踊りだせる”という言葉は、飾らない自分のままで人生を楽しもうというメッセージのようにも感じられます。

恋も孤独もすべて抱えながら、それでも人生を踊るように生きていく。

そんな力強さが、この曲には込められているのではないでしょうか。

■まとめ

「More than Love」は、恋愛をテーマにしながらも、実は都会に生きる若者の孤独や人生のリアルを描いた楽曲なのかもしれません。

恋をして、傷ついて、また前へ進む。

そんな不器用な人生の姿を、ロックのエネルギーとともに描いたGLAYらしい一曲です。


みなさんにとって「More than Love」という曲は、どんな“モダンラブ”を思い浮かべますか?

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