曲の情報
「Freeze My Love」はGLAYが1995年1月25日にリリースした4枚目のシングル。
まだメジャーデビューから1年も経たない時期ながら、彼らの表現力の高さを世に示した作品のひとつです。
愛の終わりをテーマに、情熱と絶望を同時に描いた歌詞と、重厚なロックサウンドが特徴。
初期GLAYの「冷たさと熱さ」の同居を感じさせる名曲です。
1. 冷めた別れと残る温もり
「ツメの先から君の温もりが消える 不思議なほど冷めた別れも」
冒頭から、愛の終わりを冷徹に描いています。
「温もりが消える」という身体感覚的な表現がリアルで、愛が失われていく瞬間の痛みを強調しています。
しかもそれが“冷めた別れ”として表現されており、激しい衝突ではなく、静かに崩れていく愛の姿が浮かび上がります。
2. 愛を凍らせる願い
「FREEZE MY LOVE 『愛を凍らせて 2度と目覚めない様に…』と」
タイトルにもなっているフレーズ。
「愛を凍らせる」というのは、未練や痛みを断ち切るための祈りです。
忘れられないからこそ、いっそ心ごと凍らせたい。
愛の終わりを美化するのではなく、痛みのまま抱きしめる姿勢がここにあります。
3. 無力さと愛しさ
「『確かなものは何も無い』と気づいた時 君がひどく愛しい」
確かなものが何もない世界だからこそ、君の存在だけが真実に思える。
この一節は、虚無の中で輝く愛の価値を強調しています。
しかしそれすら失われつつある今、その愛しさは残酷なほど切なく響きます。
4. 季節を止められない痛み
「過ぎてゆく季節を 独り止められずに立ち尽くす」
愛の喪失を止められないまま、時間だけが過ぎていく――この無力感は、誰もが経験する別れのリアルな感覚。
季節が巡る中で、自分だけが取り残されるような孤独感が描かれています。
5. 永遠に閉じ込めたい愛
「別れの夜に咲いた華よ 永遠に閉じ込めて MY LOVE 美しいままで…」
ここでは、別れの瞬間すら“美しい記憶”に変えようとする気持ちが見えます。
愛の最期を「華」としてとらえ、枯れる前に永遠に封じ込めたい。
凍らせることと同時に、愛を美しいまま保存しようとする矛盾が、この曲の核心です。
6. 離れた後の人生
「同じ月が照らしている 君と僕の違う人生」
別々の道を歩む二人を同じ月が照らす――ここに、別れてもなお共有する“時間”と“空”の象徴が現れます。
物理的には離れていても、心のどこかでは繋がっている感覚。
愛が終わっても完全には消えない“絆の残り火”を示しています。
まとめ
「Freeze My Love」は、愛の終わりを冷たく、しかし美しく描いた初期GLAYを代表する切ないロックバラードです。
忘れたいのに忘れられない、凍らせたいのに美しいまま残したい――その相反する感情こそが、この曲の最大の魅力。
愛の痛みを抱えた人にとって、この歌は自分の心をそのまま映す鏡のように響くでしょう。
✨あなたにとって、“凍らせてでも閉じ込めたい愛の記憶”はありますか?
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