目次
🗓曲の基本情報
「都忘れ」は、GLAYが1996年11月18日にリリースしたアルバム「BELOVED」に収録されたバラード楽曲。
タイトルの「都忘れ」はミヤコワスレという花の名前で、花言葉は「別れ」「忘れたい過去」。その一方で、「永遠の愛」「また会う日まで」といった意味も込められているとされます。
この曲は、失われた愛や時間をそっと包み込むような優しさと、切なさが共存するGLAYらしい一曲です。
🌸歌詞考察|“手ぶらだった二人”が抱えていたもの
「もう二人はお互いの過去に戻れない」
静かな出だしのこの一節に、物語はすでに終盤から始まっています。
愛し合っていたふたりがすれ違い、もう戻れないと悟る──けれど、そこにあるのは憎しみではなく、後悔と優しさ。
夜の帰り道、並んで歩く背中にだけ、まだぬくもりが残っています。
「不意に傷つけた人達を思った」
このラインが、GLAYらしさの象徴。
ただのラブソングでは終わらず、「自分たちだけの世界」ではなく、周囲の人々にも思いを馳せている。
「誰かを愛するということは、同時に誰かを傷つけることもある」──そんな痛みを歌っているように思います。
☀️“春・夏・秋・冬”で描く愛の変遷
「春に芽生えた恋心/計画を練る夏の午後/終わらない秋を過ぎ」
四季を通して描かれるふたりの時間。
きっと楽しかった日々も、笑いあった夢の話も、今は少し遠い記憶。
「手ぶらだった二人」という表現には、“何も持たずとも、愛だけがあればよかった”という強いメッセージがにじみます。
そしてその先に続く一節。
「ゆずれない愛がある」
このフレーズがすべて。
たとえ別れるとしても、変わらず心に咲き続ける「都忘れ」の花のように、
簡単に消えることのない想いが、ふたりの記憶にはしっかりと残っている。
🔥時代に流されながらも、胸に秘めたままの優しさ
「Ah この世はまるで意思のある生き物のように/満たされぬ運命を呪うよ」
世界は自分の都合で動いてくれない。
でも、だからこそ自分で進むしかないという切実な“気づき”もここにある。
「階段を昇る時も 降りるその日が来たとしても/変わらない優しさを 胸に秘めて」
人生の“上り坂”も“下り坂”も含めて、全てに愛を持って生きていこう──
GLAYが歌ってきた“人としての強さ”が、ここに凝縮されています。
❄️I CAN’T FEEL LOVE WITHOUT YOU の叫び
ラストに繰り返される一節。
「I CAN’T FEEL LOVE/WITHOUT YOU」
直訳すれば、「君がいなければ愛を感じられない」。
別れを選んだ後も、心のどこかでまだ“君”を必要としている。
それは決して弱さではなく、愛していた証そのものです。
🌱まとめ|都忘れの花が、今も咲いている
「都忘れ」という花の名前には、「想い出を忘れようとしても、忘れられない」という裏の意味もあるのかもしれません。
GLAYがこの曲で伝えたかったのは、悲しみをただ嘆くのではなく、優しさと痛みを携えて前に進む強さ。
別れがあったからこそ、愛のかけらが心に残り、次の一歩を照らしてくれる——
そんな深い“余韻”が、この曲の最大の魅力です。
💭あなたにとっての「都忘れ」は、どんな記憶の花ですか?
あなたの心に咲いている“忘れたくない想い”は、どんな風に色づいていますか?
この曲を聴いて、どんな景色が思い浮かびましたか?
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