GLAYが1998年7月29日にリリースした、メジャー4作目のオリジナルアルバムpure soulに収録されているこの曲。
人生の迷いと祈り、そのすべてを受け入れて——「本当の強さ」とは何か?
GLAYの「pure soul」は、
大人になるにつれて失っていった何かと、
それでも心に残る“まっすぐなもの”を、そっと歌いあげる楽曲。
青春の延長でもなく、ただの人生賛歌でもない。
これは、「今を生きる全ての人へのエール」として響き続ける、GLAYの魂の歌だ。
目次
◆ 「何不自由ない暮らし」の中にある“満たされなさ”
何不自由のない暮らしだな だけど何か満たされぬ
この歌は、「不幸からの出発」ではない。
むしろ、恵まれた環境の中にいるのに心がどこか空っぽ。そんな矛盾から始まる。
これは、現代の私たちが抱えるリアルな感覚そのもの。
モノはある、自由もある、だけど“何かが足りない”。
それは、自分の中にある“本当の魂=pure soul”が、
何かを求めているサインなのかもしれない。
◆ 「賽を振る」=人生の賭けに出る瞬間
賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
人生には、自分で道を選ばなければならない瞬間がある。
それは安全な答えを超えて、“賭け”をしなきゃいけない時。
誰かと夢を追った過去、仲間との汗と涙、
全てがこの選択の先に繋がっている。
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている
ここがGLAYらしい。
大人になっても、決して消えない“若さのかけら”が、
胸の奥で静かに燃え続けている。
◆ 「夢を語れなくなった」大人たちへ
細やかな喜びの為に いくばくかの情を捨てた時、夢を大事にしろよなんて いつからか言えなくなっていた
ここが胸に突き刺さる。
私たちは“大人になること”と引き換えに、
情熱や希望を手放してしまうことがある。
そしてそれに気づいても、
もう誰にも「夢を大切にしろ」なんて言えなくなる自分がいる。
このパートは、GLAYが自分たちにも問いかけているように聞こえる。
「それでも、君はpure soulを守っているか?」と。
◆ 「愛」のかたちが変わっていくことへの不安と祈り
愛は愛のままじゃいられず いつか形を変えるだろう共に生きる家族 恋人よ 僕はうまく愛せているのだろうか
愛は、恋人だけじゃない。
家族、仲間、そして自分自身を想う気持ちも含めて、
形を変えながら続いていくもの。
でも、その変化を「ちゃんと受け止められているか?」と、
不器用な自分を責めたくなる夜もある。
平凡で手アカのついた言葉でも 愛してると伝えてほしい
ここに出てくる“愛してる”は、
口に出さなくなった全ての大切な気持ちを、
今こそちゃんと伝えようというメッセージ。
TERUさんの優しく切ない声で届けられるこの一節は、
日常の中にある“愛のかたち”を照らしてくれる。
◆ 「夜明けはまだ遠く」それでも走る理由
夜明け前 独りで高速を走った 過ぎゆく景色 季節 思い憤り全てを越えてみたくて
夜明けは遠い。
でも、ただ待つんじゃない。
自分の意志で、走って越えていくことを選ぶ。
GLAYの音楽には、“待つ”より“動く”が多い。
この楽曲でも、悩み、迷い、涙する中で、
それでも自分の足で進むことが描かれている。
少しだけ弱気な自分を励ます もう戻れぬあの日の空
それは、戻れない過去を美化するのではなく、
“今を必死で生きている自分”を、そっと励ますための記憶だ。
◆ ◆ ラストメッセージ:pure soul=「心の純度を、忘れないこと」
人の優しさに触れた時 なぜか想い出すことがある 初めて独り歩き出した 幼い僕を見つめるその愛
「pure soul」は、きれいごとでも、聖人のような魂でもない。
泥まみれで迷って、情に流されて、
それでも誰かの優しさに触れた時に思い出す“自分の原点”のこと。
それが、GLAYの言う「pure soul」なのだと思う。
この曲を聴きながら、
あなたの中にも眠っている“純粋な魂”を、
もう一度抱きしめてみてほしい。
■ おわりに
あなたは「pure soul」にどんな思い出がありますか?
GLAYには人生の激しさ、厳しさ、心の揺らぎが伝わる歌もたくさんありますが、
こんなGLAY話、良かったらハピスイで一緒にしませんか?
名古屋・栄 GLAY BARハッピースウィングで、お待ちしてます。
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