第32回目GLAY歌詞考察|「逢いたい気持ち」に描かれる忘れられない愛と切ない慕情”シン君が語るGLAY曲の魅力

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曲の情報

「逢いたい気持ち」は2002年7月31日にリリースされたGLAYの27枚目のシングル。

“逢えないからこそ募る想い”を描いた、大人のラブソングです。

前作「またここであいましょう」に続くリリースで、2週連続シングルという意欲的な展開も話題になりました。

1. 逢えない夜の切なさ

「逢いたい気持ちがため息に溶けてゆく 愛しい人は思い出のままで」

冒頭から募る想いがため息へと変わる様子が描かれています。

逢いたくても逢えない、その感情が虚しさと共に心に広がる。

愛しい人は過去の存在となりつつあるけれど、思い出から消し去ることはできない。

2. 若さの過ちと残る苦味

「消せない慕情に若さの過ちだけ 燻り焼ける苦味を残し 夢いずこ」

ここには、若い頃に抱いた情熱や過ちを後悔と共に振り返る視点があります。

燃え上がるように愛した分だけ、今は苦味として残っている。

その未練が「逢いたい気持ち」をより強くさせているのです。

3. 比べられない存在

「あれからいくつかの恋もしました 優しい夜も別れの朝も あなた以上にシビれられない」

他の恋を重ねても、あの人以上にはならない――。

過去の恋人が“基準”となってしまい、どれだけ時間が経っても上書きされない愛の記憶。

ここに、TAKUROさん特有の「忘れられない人」というテーマが色濃く表れています。

4. 男らしさと女らしさ

「求められてた男らしさと ふとのぞかせる女らしさが 胸に迫る一瞬の恋」

恋愛の中で求められる役割や振る舞い。

その不完全さや矛盾すらも愛おしく思える――大人になったからこそ理解できる恋の機微が描かれています。

5. 忘れられない人

「あなただけがいつの日もいつまでも 僕の道標」

ここで歌われるのは、過去の恋人が人生の中で消えない指針になっているという告白。

たとえ別れたとしても、その存在は永遠に道を照らす光のように心に残り続けています。

6. 女々しさを許してほしい

「罪深き月に照らされた今宵など どうか女々しさを許して欲しい Sorry my love」

男としての強さを持ちつつも、恋に関しては弱さを見せてしまう。

ここに人間らしいリアルさがあり、GLAYの歌詞が多くの人に共感される理由が詰まっています。

7. 荒野に咲く華

「かけがえない愛をくれたあなただけは いつの日もいつまでも 荒野に咲く華の様に」

ラストのこのフレーズが象徴的です。

失われた愛を“荒野に咲く華”と表現し、過酷な環境の中でも美しく咲き続ける存在として描いています。

愛は終わっても、その記憶は永遠に心に残る。

まとめ

「逢いたい気持ち」は、過去の恋を忘れられず、時を経てもなお心に残る想いを描いた名曲です。

青春の過ちと苦味、他の恋では満たせない寂しさ、男らしさと女らしさの狭間で揺れる弱さ――そうした感情を“逢いたい”というシンプルな言葉に集約した、GLAYならではのラブソング。


✨“逢いたいけれど逢えない人”はいますか?

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