曲の基本情報
「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」は、GLAYが1994年5月25日にリリースしたインディーズアルバム『灰とダイヤモンド』に収録された楽曲。
後にベストアルバム『REVIEW〜BEST OF GLAY』や『DRIVE -GLAY complete BEST-』にも収録され、初期の代表曲の一つとしてファンに親しまれています。
激しいギターリフと切迫感あるメロディは、当時のGLAYが持つロックバンドとしての鋭さを存分に感じさせてくれます。
歪んだ愛と孤独
「Love is game Love is game 刺された胸にナイフ Love is game Love is game 歪んだ愛の渦」
冒頭から繰り返される“Love is game”というフレーズは、愛が時に残酷なゲームのように人を傷つけることを示しています。
胸を刺すナイフは、裏切りや喪失、あるいは自己矛盾による痛みの象徴とも受け取れます。
孤独と自由の矛盾
「Love is game Love is game 孤独が自由なら Love is game Love is game 何て悲しい嘘」
ここでは「孤独=自由」という言葉の裏にある矛盾を描いています。
孤独でいることが一見自由に思えても、実際には深い悲しみを伴う――その虚しさが歌われているのです。
TAKUROさんは、若さゆえの孤独と愛への渇望をロックのエネルギーでぶつけています。
愛と運命の狭間
「愛の名の下 崩れ落ちて 悲しみの果て離れ離れ Tonight I pray for you 運命なら
全て受け入れ燃え尽きて 灰になるまで抱き合おうよ」
ここで歌詞は一気に劇的になります。
愛の名のもとに崩れ落ちても、それを「運命」として受け入れようとする姿。
抱き合ったまま灰になる――これは究極的な愛と破滅を同時に描くフレーズで、若きGLAYの激しい愛の形が凝縮されています。
喪失と祈り
「最後の愛と信じてた 遠ざかる声 空の彼方 Tonight I pray for you 白い部屋で
月の光に照らされて 置き去りのやさしさに触れた」
愛を失った後の虚無感と孤独が描かれています。
「白い部屋」「月の光」といった冷たく静かなイメージは、愛の終焉の余韻を象徴しています。
それでも“祈り”という言葉が繰り返され、壊れた愛をただ受け入れるしかない切実さが強調されています。
まとめ
「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」は、愛と孤独、自由と悲しみといった相反する感情をぶつけ合いながら描いた初期GLAYのエネルギーに満ちた楽曲です。
愛に傷つき、矛盾や虚しさを抱えながらも、それでも愛を求め続ける姿が強烈に響いてきます。
若さゆえの未完成さと、どこまでも純粋な愛の叫びが、この曲の魅力です。
「愛に傷ついた夜を支えてくれた音楽」はありますか??
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